男子テニスのドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権、決勝が行われました。
対戦カードは、R・フェデラー選手vs S・チチパス選手。
結果はR・フェデラー選手のストレート勝ち。
この2人は全豪オープンテニス準々決勝で対戦して、その際はチチパス選手が勝利しました。
フェデラー選手はリベンジ成功。
これで、テニスツアー100勝を達成しました。
歴代2人目となる偉業達成に、歓喜の声が上がっています。
その決勝戦は、先の対戦とは異なるものでした。
フェデラー選手の覚悟が伺えます。
それは、自分がチャレンジャーであるということです。
以下、解説していきます。
目次
1、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権、決勝 R・フェデラーvs S・チチパス フェデラーの戦略とは?
フェデラー選手がチャレンジャーと書いた理由は、チチパス選手への分析にあります。
この試合、フェデラー選手は確実に戦略を練っていました。
それは、
・チチパス選手のバックハンドを狙う
・リスクを負ってネットプレーに出る
・リターンで遅く返したり、早いタイミングで返したりテンポを変えていく
ことです。
その戦略が結果としてストレートで勝利することに繋がりました。
2、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権 R・フェデラーvs S・チチパス 決勝の内容は?
結果はフェデラー選手のストレートでの勝利でしたが、詳細を書きます。
2、1 第1セット 6-4
山場は第1ゲームです。
固くなっていたチチパス選手にフェデラー選手が攻撃していきます。
早いテンポでリターンし、なるべく下がらずラリーをしていきます。
0-30(フェデラー選手)でネットプレーに出ますが、チチパス選手にパスを抜かれます。
しかし、その後2ポイントはフェデラー選手が攻勢に出て、チチパス選手がミスショットし、ブレイクに成功します。
お互いキープが続き、ゲームカウント5-4フェデラー選手のサービングフォーザセット。
このセット初めてのブレイクポイントを握るチチパス選手。
緊張感が漂うゲームでフェデラー選手のストロークが光ります。
チチパス選手のバックハンドに打ち抜き、ミスを誘います。
その後も、チチパス選手のブレイクポイント。
ここで、フェデラー選手がバックハンドにサーブを入れて、サーブ&ボレーへ。
甘くなったリターンを簡単に決め、ブレイクポイントをしのぎます。
結局そのあとはフェデラー選手が盤石の態勢でゲームを取り、セット終了です。
2、2 第2セット 6-4
このセットもキープが依然として続きます。
フェデラー選手はブレイク出来ないが、果敢にネットに出ていくことと、チチパス選手のバックハンドを狙います。
チチパス選手も自身のサービスゲームでは、サーブとストロークで攻め立て、キープしていきます。
そしてゲームカウント4-4、チチパス選手のサービスゲーム。
30-30からミスを2連発してしまいブレイクされてしまいます。
それもそのはず。
30-0からチチパス選手が攻めていたのに、フェデラー選手の見事なカウンターショットでポイントをひっくり返します。
チチパス選手にはそのプレッシャーがありました。
ゲームカウント5-4、フェデラー選手のサービングフォーザマッチ。
サーブ、ストローク、ネットプレーでポイントを重ねていき、ゲームセット。
全豪オープンのリベンジを達成しました。
3、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権 R・フェデラー優勝 ツアー100勝達成!
今大会の優勝で、テニスツアー100勝を達成しました。
史上2人目となる偉業。
フェデラー選手が歴代最高選手と呼ばれているのもうなずけます。
もともと天才と言われて勝利を重ねていきましたが、並大抵の努力と分析があったことが、今回の勝利で想像がつきました。
37歳のレジェンドが若手に対してきちんと分析し、リスクを負って攻める姿は、自分もまだまだ若手に対してチャレンジしていかないと思いました。
結果として勝利に結びつきましたし、決勝戦で相手にブレイクさせない試合運びに今後の活躍が楽しみです。
4、R・フェデラー選手の次の大会は?
3/4現在、インディアンウェルズマスターズに出場予定です。
しかし、今回決勝で優勝しているのでスキップするかもしれません。
(マスターズだからないかな…)
いずれにせよ、今後のフェデラー選手の活躍に注目していきます。
