BNPパリバ・オープン女子シングルス3回戦、第1シードの大坂なおみ選手はB・ベンチッチ選手と対戦しました。
結果はストレートで負けてしまいました。
しかもスコアは、3-6、1-6で圧倒的大差です。
大坂選手に何があったのでしょうか?
以下、解説していきます。
目次
BNPパリバ・オープン 女子シングルス4回戦 大坂なおみ vs B・ベンチッチ試合内容
第1セット 3-6 ベンチッチ選手の攻守が素晴らしい
このセットは、ベンチッチ選手が大坂なおみ選手のサーブを3つブレイクします。
ベンチッチ選手の守備力の高さが際立っていました。
大坂選手と試合する選手のほとんどが、大坂選手のサーブとストロークのパワーに押されて、ポイントごとのラリー回数が少ないです。
しかし、ベンチッチ選手は大坂選手のパワーに負けず、深く打ち続けています。
タイミングを合わせて、身体のバランスを整えて、とても難しいことをこのセットを通してやり切ります。
ただ大坂選手も黙っていません。
2-5 ベンチッチ選手のサービングフォーザセット。
今までベースライン付近で早いタイミングで打球することが多かった大坂選手が、ベースラインから少し下がってポジションを取りました。
これにより、バウンド後に時間が生まれ、大坂選手持ち前のパワーあるストロークが打つことが出来ました。
コート後方からでもそのショットの精度の高さで、初めてブレイクに成功します。
しかし、そのあとゲームカウント3-5 大坂選手サーブ。
ここでもベンチッチ選手の粘り強いストロークで大坂選手にミスが出てしまいます。
最後は甘くなったセカンドサーブをベンチッチ選手がコート内に入って、リターンエースでセットを終わらせました。
第2セット 1-6 1stサーブに苦しんだ大坂選手
このセットも2つブレイクされてしまいます。
あのサーブが200kmを超す大坂選手が1度しかキープ出来ませんでした。
第1セット同様、攻撃してもベンチッチ選手の素晴らしい守備で深く打たれてしまいます。
その原因は何なのか。
それは大坂選手の武器であるサーブの率が悪かったからです。
第2セットはファーストサーブの入る確率が44%、たいしてベンチッチ選手は59%。
一般的にファーストサーブの確率が60%下回るとと言わブレイクされる確率が上がります。
3分の2でファーストサーブが入れば、ファーストサーブから攻撃する展開が増え、ポイント獲得率も大幅に変わる可能性があります。
テニスに「たら・れば」を言ってもしょうがないですが、悔しい敗戦となりました。
大坂なおみ選手、今後の課題は?
1位のプレッシャーに打ち勝つことです。
数々の1位の選手達が、あっという間にランキングを落とすことがあります。
特に女子シングルスの選手は、勝ち切ることが出来ずに1位の選手が入れ替わりが良くあります。
2017年はアンジェリック・ケルバー選手を初めとして、8回(計6選手)も入れ替わっています。
大坂選手がプレッシャーに打ち勝ち、勝ち上がれるか。
大坂なおみ選手、次の大会は3/19から開催されるマイアミオープンに出場する予定です。
マイアミオープンも第1シードで出場する予定ですので、ここで勝ち上がれるのか注目が集まるところです。
