メンタル

36歳現役テニスコーチが2ヶ月で3回入院してもポジティブに出来た5つのこと

アクセスありがとうございます。

突然ですが、先日入院しました。

人生初の入院です。手術もしました。

現在、退院して数日経ちましたが、以前のようなプレーは出来ないですし、ましてやこれから約1ヶ月レッスンも出来ない状況です。

こんな苦難は初めてです。

読者の皆様も怪我や病気でテニスがプレー出来ない日々を悶々と過ごしている人も多いと思います。

そこで今回は、36歳現役テニスコーチが2ヶ月で3回入院し、それでもポジティブに出来た5つのことを書いていきます。

結論から言うと、

『食が美味しく感じられた』

『自分を追い詰めなくなった』

『部下とのコミュニケーションの質が上がった』

『家族との時間をもっと大切にした』

『時間の使い方が下手だと気が付いた』

の5つです。

「いやいや、現役よ。2ヶ月で3回も入院したら、誰だって落ち込んでポジティブなんて考えられないでしょ」

「どうせブログのために無理やり書いているんでしょ」

と思っているかたも多いと思います。

正直な所、それもありました。

「この先どうなるんだろう」、「仕事復帰出来るかな」など、不安になることの方が多かったです。

でも、紆余曲折あった3回の入院だからこそ、入院する前と後で変わった自分に出会えました。

価値観が180度変わったといえば大袈裟ですが、今までやってこなかったことや気にしてなかったことを、入院したからポジティブに考えられたのは、とても大きなことです。

この記事が、悶々と過ごしている人に立ち上がるきっかけになっていただければ嬉しいです。

では、本題に移ります。

何で36歳現役テニスコーチが2ヶ月で3回入院したの?

そもそも何で私が入院したのか、入院生活がどんなものだったのか、簡潔に伝えたいと思います。

何で入院したの?きっかけは?

まずはきっかけは。突然来た腹痛でした。

仕事をしていて、何だかお腹がムズムズし出して、そこから段々と気になり、痛みが出るようになりました。

「前日食べすぎて、今日は全然食べてなかいから胃酸が出過ぎているのかな、イテテテテ」と、最初は思っていました。

土曜日に痛みが出たのですが、夜は眠れない状態になりました。

次の日も痛みがひかなくて、市販薬を購入したがダメ。午後からの仕事は出勤するも痛みの為、早退。

月曜日、週休日で受診するも、内科の先生はまともに診てもらえず胃薬だけ渡されます。結局その胃薬でも痛みが変わりません。

火曜日、他の病院で受診し、虫垂炎の疑いが見つかりました。大きな病院で再度検査をしてもらい、即入院翌日手術となりました。

「えっ、虫垂炎?盲腸?何で私が?」と思って、先生に「何で盲腸になってしまったのですか?」と聞いたら「たまたま。健康に過ごしている人もなるし、不健康な人でならない人もいる」とのことです。

もし読者の方で詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教授いただけると幸いです。

そんな感じで人生初の入院生活が始まりました。

人生初の入院からの2ヶ月のスケジュール

入院から約2ヶ月のスケジュールはこんな感じです。

【4/12~4/17】

初入院、初手術。手術をなめていました。

こんなに痛いもの、こんなに入院生活が苦しいものだと知りました。

【4/18~4/31】

退院、自宅でのリハビリ生活。

15分程散歩するとすぐにお腹を壊してしまう。

全然仕事に行ける状態じゃない。自宅療養の日々が続いています。一向に回復しません。

【5/1~5/7】

痛みがひどくなったため、再受診。

手術した箇所から膿があって炎症を起こしているとのこと。再入院。

どん底まで落ち込みます。また入院生活。こんなことってあるの・・・

【5/8~5/18】

退院、先月痛みが始まってから、今まで一番調子が良い状態が続いている。

仕事も復帰。

ですが、体力・筋力が落ちているため事務作業とリハビリ程度のプレー。レッスン早くしたい。

【5/19~5/26】

最悪な日。

腹痛がぶり返す。

受診後、即手術、入院。

腸がくっついて、痛みが出る。

腸がくっついた理由も、2度目の入院と同じで、手術したら偶然あることだそうです。

だからこの2か月、全て偶然(先生談)。

2度目の手術も思い出したくないくらい痛い。

入院生活も最悪だった。

【5/27~現在】

退院。

日常生活は問題なさそう。

でも1ヶ月は運動は控えたほうが良いとのこと。

腸に負担が来ると、手術した箇所が開いたり、傷が悪化する。

また動けない日々が始まる。

・・・

ざっくりですが、こんな感じの約2ヶ月間でした。

36歳現役テニスコーチが2ヶ月で3回入院してもポジティブに出来た5つのこと

さて、2カ月間辛い入退院を繰り返しましたが、そんな辛い経験でもポジティブに出来た5つのことについて解説していきます。

前述しましたが、この5つです。

『食が美味しく感じられた』

『自分を追い詰めなくなった』

『部下とのコミュニケーションの質が上がった』

『家族との時間をもっと大切にした』

『時間の使い方が下手だと気が付いた』

では、順番に解説していきます。

『食が美味しく感じられた』

盲腸の手術をしたあとはご飯を食べられません。

食事をすると腸に負担をかけてしまうからです。

だからまずは手術後は点滴のみで生活することになります。

初めは、痛みからか食べたい気持ちも全く沸かないですが、回復するにつれて色々食べたいなぁと思うようになりました。

病院食では、胃腸の回復具合によって消化の良い食事から徐々に普通食と変化していきます。

ジュース(GFOという栄養ドリンクのような)→流動食(重湯など)→お粥→ご飯、という流れになります。

ここからが本題です。

何も食べられないところから口に入れると、味を噛み締めるようになります。

味、食感、においなど、今まで何も気にせず口に運んでいたものに、こんなにも味があり、楽しさがあることに気がつきました。

また病院食は、お粥のレベルから主食、副食がついてきます。

消化の良い物、栄養のバランスが良いものなので、普段私が作らないような料理も食べていきます。

『こういう食事を作ろう』『子供たちに色々な料理を経験させて上げたい』と思うようになりました。

事実、退院後料理をすると、妻に「今までとメニューが変わった」と言ってもらいました。

『自分を追い詰めなくなった』

約2ヶ月レッスンを休むことになり、仕事場の状況も大きく変わりました。

それが、退職者および退職予定者の続出です。

一緒に働くコーチ達は仲も良く、仕事に一生懸命取り組んでくれていました。

ですが、皆、自分の人生を考えて、コーチを離れる決心をしていました。

入院する前までは、どうやったらもっと良いスクールになるか、皆で良いレッスンが出来るようになるかと、自分を追い込み、仲間達にプレッシャーをかけていたことも多かったように思います。

4月に入院する1ヶ月前は、スケジュールを全部入れて、休憩時間も顧みず、どうやったら最速で良いスクールになるかしか考えていなかったので、余裕が全くなかったです。

でも、入院して、2か月仕事から離れて思いました。

『周りの助けがあれば、何とかなる』

こう思えるようになり、前向きな気持ちで楽しめる余裕が出てきました。

完全にレッスン・仕事復帰した際もこの気持ちを持ち続けていきたいです。

『部下とのコミュニケーションの質が上がった』

実は恥ずかしい話、仲間・部下とテニスでのコミュニケーションが苦手です。

「えっ、テニスコーチなのに?」と思う方も多いでしょう。

というのも私のテニスの実力は、全国大会出場経験や大学で体育会に所属していた人に比べて劣ります。

だから、自分よりも上手いコーチに対して、「自分がミスばっかりだと恥ずかしいなぁ」「どう思われるか不安だなあ」と思い、中々プレー出来ませんでした。

私が職場でテニスするときは一部の人だけで、全員と打とうということには避けていました。

それが、入院して、職場復帰して、リハビリと称して、全員とプレーしてもらいました。

優しかったり優しくなかったり、色々な仲間とプレーで出来きました。

私は素直にありがたかったです。

「あっ、こういう気持ちでプレーすれば良いのか」と、コーチ歴も長い自分に新しい発見でした。

大学生など、私とは年の離れたスタッフも多く、どうしようかと思っていたところにこういう発見は嬉しかったです。

年の離れた上司を誘うには抵抗があると思うので、自分からリハビリと称してテニスに誘っていこうと思いました。

『家族との時間をもっと大切にした』

家族への考え方も変わりました。

特に自宅でのリハビリ生活で、妻と話す時間が圧倒的に増えました。

妻は自分で抱え込む性格で、辛いのに辛いと言えず、爆発してしまうタイプでした。

今まで何度もそういう場面もあったのですが、自宅療養中に妻が悩みを私に打ち明けることがありました。

お互いが思っていることを話し、これからどうしていくのか。

それまで聞く余裕がない私に、言ってもしょうがないと言う気持ちがあったのだと思います。

悩みが完全に解決しているわけではないですが、一緒に悩みや問題を共有し、どうやったらそれを解決できるか模索する。

入院しなかったら気付けなかったかもしれません。

子供たちとも、もっと時間を過ごそうと思います。

というのも入院期間中に小学校1年の長女は運動会があり、2歳半の長男はだいぶ喋れるようになりました。

先輩パパママからは、「あっという間に自分の手から離れる」と聞いているので、もっと多くの時間を過ごしていこうと思います。

『時間の使い方が下手だと気が付いた』

最後は時間の使い方です。

入院生活は時間が進むのがゆっくりでひたすらに1日が長いです。

手術してすぐは1日中痛みと戦ったり、疲労から寝ているときもありますが、回復すればするほど自分の自由な時間が増えていきます。

自由な時間の際にどうやって時間を使うかが、とても大事です。

とか偉そうなこと書いてますが、自分がめちゃくちゃ下手だったことに気づきました。

ずっとアニメやYouTubeを観て、ダラダラ過ごしていました。

「あれだけ時間がない、もっと効率的に動きたい」と思っていたのに、いざ時間が出来たら何もしない典型例でした。

それに気が付いた後は、読書の時間を増やし、身体を動かしながら耳で動画やニュースを聞いたりと、何か自分にとって良さそうなものに時間をシフトしていきました。

ちなみに、今回の入院で一番の学びは、若者に人気のYouTuberはコムドットです(笑)

恥ずかしながら、全く知りませんでした。

退院してからも時間配分、時間の効率化、自分の好きな時間の使い方を変えていき、過ごすつもりです。

36歳現役テニスコーチが2ヶ月で3回入院してもポジティブに出来た5つのことまとめ

最後にまとめ行きましょう。

今回、私が2ヶ月で3回入院した話を書きました。

〇2ヵ月間のスケジュール

1週間入院→2週間自宅療養→1週間入院→2週間仕事復帰→1週間入院→退院、現在

〇2ヶ月で3回入院してもポジティブ出来た5つのこと

『食が美味しく感じられた』 ⇒ 盲腸は食べられない期間がある、味をかみしめるようになった

『自分を追い詰めなくなった』 ⇒ 入院前は自分にプレッシャーをかけて余裕がなかった。その結果か、退職者が続出。周りの助けがもらえるよう、自分を追い詰めないように楽しもうとしていく。

『部下とのコミュニケーションの質が上がった』 ⇒ テニスコーチですがテニスが上手な仲間とはプレーを避けていました。退院後にリハビリを口実にプレーすることが出来た。これからはもっとテニスでコミュニケーションしていく。

『家族との時間をもっと大切にした』 ⇒ 自宅療養中に家族と話す時間が増えた。自分の幸せは家族との時間だと気づいた。もっと家族と過ごしていく。

『時間の使い方が下手だと気が付いた』 ⇒ 入院中、沢山自由な時間があったのに、YouTubeやアニメなど娯楽に時間を使った。自分の時間の使い方が下手だから、もっと上手に出来る仕組み・配分を意識していく。 

病気になってから辛い日々を過ごしてきましたが、それでもポジティブに出来た5つのことをまとめました。

参考になれば嬉しいです。