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波乱が多い全仏オープンテニスで、2022年圧倒的な強さで優勝した世界No1のイガ・シフィオンテク選手。
以前、こちらの記事で紹介したことがあります。
2年前、同じく全仏オープンテニス、女子シングルスを優勝した際に初めて見ましたが、その強さに度肝も抜かれました。
失礼ですが、今まで女子シングルスといえば、パワーで圧倒する選手が多く、試合が面白いと思ったことはなかったです。
シフィオンテク選手の試合は、ワクワクとドキドキが止まらない戦い方です。
2000年以降の最多連勝記録1位となる35連勝、世界ランキング2位と4,000ポイント以上差がある圧倒的な1位。
今回はその強さの秘密を解説していきます。
これから強くなりたい選手はぜひ必見です。
目次
全仏女王イガ・シフィオンテクの基本情報
画像
以前の記事でも紹介しましたので、ここでは簡単にシフィオンテク選手の基本情報を抜粋します。
生年月日:2001年5月31日(21歳)
身長:176cm
国籍:ポーランド
使用ラケット:テクニファイバー
使用ウェア・シューズ:アシックス
全仏女王イガ・シフィオンテクの強さは?現役テニスコーチが解説!3つのポイント!
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シフィオンテクの強さを3つのポイントで解説します。
それは、『ストローク力』『守備力』『サーブ』です。
ストローク力は速いタイミングで多彩な攻撃
サーブとストロークがシングルスの大半をしめます。
そのストローク力が群を抜いているのがシフィオンテク選手です。
どの選手も力強いストロークですが、シフィオンテク選手の特徴として、
『コンパクトなフォームでコースが読めない』
『速いタイミングで正確に撃ち抜く』
『球種、コースが多すぎる』
です。
どれもテニスプレーヤーが喉から手が出るほど身に着けたい特徴ですが、シフィオンテク選手は全てを持ち合わせています。
それを可能にしているのが、ラケットワークの素晴らしさです。
シフィオンテク選手は、大坂なおみ選手やセリーナウィリアムズ選手のように筋肉隆々ではありません。
それでも力強く、速いタイミングで多彩な攻撃が出来るのは、ラケットの操作が優れているからです。
特に深く打たれたボールをバックハンドでショートクロスにカウンターを決めるのは、口を開けて状況を見守るしかありません。
守備力はフットワークと予測
まずは足が速いです。
トッププロはみんなフットワークが良いですが、シフィオンテク選手は男子でいえばナダルに匹敵するぐらいトップオブザトップのフットワークの持ち主です。
さらに予測も優れています。
相手の打つコースを瞬時に読み、自分の打点までスムーズに行き、守備をします。
必死に攻撃しているのに、シフィオンテク選手が何度も返球する姿を見ると、対戦相手を同情してしまいます。
サーブ
スピードも速く、コースも読めないため、サーブでポイントを重ねています。
他の選手も同様ですが、シフィオンテク選手はスピンサーブを多用しています。
女子選手は身長も筋力も男子ほどないので、スピンサーブは跳ねなくてリターンで叩かれやすいです。
ですが、シフィオンテク選手のスピンサーブは、頭の上まで跳ね上がり、辛い態勢で打たされて、次のショットでポイントを取られてしまいます。
シフィオンテクを見習って何を練習するべきか?
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シフィンオンテク選手の強さを解説したところで、これから強くなりたい選手は何を練習するべきか、私の考えをお伝えしていきます。
真似る
まずはプレーを真似することです。
シフィオンテク選手はもちろん、自分の好きな選手のプレーを真似することです。
打ち方も打つコースも良いと思ったプレーを試してみましょう。
ここで注意することは、勝ち負けにこだわらないことです。
自分の慣れていないプレーはミスが増えていきます。
ミスが増えたら勝てない、だからミスが少ない安全なプレーをすることが勝つための大前提です。
ですが、もっともっと強くなるためには、安全なプレーばかりしていては上のレベルに叶うわけもありません。
特に、ジュニアの選手は身体が大きく、強くなれば、ショットの精度もグッと高くなります。
だからミスを恐れず、まずは沢山の好プレーを真似てみてください。
体幹を鍛える
コンパクトなフォームで力強いストロークを打つには、体幹が必要です。
プランク、サイドブリッジなど身体を鍛え上げましょう。
プランク
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サイドブリッジ
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35連勝!全仏優勝!女子世界No1シフィオンテクの強さとは?まとめ
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女子世界No1のイガ・シフィオンテク選手の強さと何を意識して練習するのかを解説しました。
まとめると、
・シフィオンテクの基本情報
21歳、ポーランド出身、世界ランキング1位(2位に4000ポイント以上の差)
・シフィオンテクの強さ
ストローク力、守備力、サーブ
・シフィオンテクを見習って何を練習するか
プレーを真似る、体幹を鍛える
今後も連勝記録を伸ばせられるか、ウィンブルドン、全米オープンの戦いも期待ですね。