女子テニス、ドバイ・デューティフリー・テニス選手権に第1シードで出場している大坂なおみ選手が2回戦で敗れました。
全豪オープンテニス優勝後の初の大会です。
いったい彼女に何があったのでしょうか?
目次
1、K・ムラデノヴィック選手ってどんな選手
世界ランキング67位、フランス出身の25歳です。
戦績は女子ダブルスでグランドスラム2勝しています。
自己最高ランキングはシングルスが10位、ダブルスが2位です。
先日の全豪オープンテニスではシングルスは1回戦で第29シードのD・ヴェキッチ選手に敗れています。
サーブが力強く、ストロークも粘り強いのが特徴です。
2、ドバイ・デューティフリー・テニス選手権 大坂なおみvs ムラデノヴィック 第1セット 3-6
結果は3-6で大坂選手が落としてしまいます。
大坂選手のミスが早く、粘り強いプレーがなく、一発で決めようとしている傾向が強いように感じました。
ストロークの強打は深く入っていき、ムラデノヴィック選手も打ち負けてしまうシーンは多々ありました。
ですが、相手から打たれた際の守備や、チャンスでの攻撃でミスが目立っていました。
特にそれが顕著に出たのが、3-5 大坂選手のサービスゲームです。
0-0(1ポイント目)
相手リターンが甘くなったところを、大坂選手がドロップショットを打ちます。
ですが、高く浮いて甘くなったボールを相手に打ち込まれ、失点。
0-15
力強いサーブを打ち、甘く返ってきたボールをフォアハンドで打ち込みアウト
0-30
再び、サーブで崩して、甘く返ってきたボールをフォアハンドで打ち込みアウト
0-40
サーブで崩して、甘く返ってきたボールをフォアハンドでコントロールした後に、ネットプレーで決める
15-40
ダブルフォルトでセットを落とす
全豪オープンテニスではなかったゲームのセットの落とし方です。
特にフォアハンドのミスがここまで連発することはないので、嫌なゲームの落とし方でした。
3、ドバイ・デューティフリー・テニス選手権 大坂なおみvs ムラデノヴィック 第2セット 3-6
ゲームカウントは1stセットと同じですが、内容が大きく違います。
それは、大坂選手が1度もキープ出来ずにセットが終わってしまったことです。
取った3ゲームは全て相手サーブをブレイクした結果です。
十分それもすごいのですが、大坂選手の強みは最高200kmの強力なサーブ。
サーブで崩してストロークで攻める展開が大坂選手の得点パターンです。
そのパターンを活かせないまま、セットを失うことは、ここ最近なかったです。
その原因は何か。
それは1stセット終盤と同じように、チャンスでミスを連発してしまったからです。
相手に触らせずに決めることをエースと呼びます。
サービスエースとはサーブで相手に触らせずに決めることを指します。
そしてエースのほとんどはラインぎりぎり、ネットぎりぎりのボールを強打していくことです。
しかし、ぎりぎりを狙っていくと、ミスが出るのは当然です。
ほんの少しのズレがポイントを取るか失うかの境い目になります。
今回の試合では悪い方向に出てしまいました。
4、ドバイ・デューティフリー・テニス選手権 大坂なおみ選手に何が起こったのか?
いったい彼女に何が起こってしまったのでしょうか?
試合後、以下コメントしている。
「最近はあまり練習をすることができていなかった。練習でリズムがなかった。なんとか試合中にいいプレーへ変えられた時もあった。練習がうまくいかなかったというのは、リズムのこと。よく分からないけど、練習が十分ではないように感じている」
「全豪オープンから、まだ1カ月も経っていない。まだ1試合しかしていない。例えこれから勝てなかったとしても、心配しているとは言わない。自分はまだとても若い。まだまだ学ぶことがたくさんあると感じている。悪いプレーで負けたあとに、いいプレーができていると思う。次の大会を楽しみにしているだけ」
「もちろん、負けることが楽しいと思う人は誰もいない。でも、負けた時は勝った時よりも学ぶことができると教えられてきた。それは本当に正しいと思えるから、それを大切なことだと思うようにしている」
テニス365 より引用
練習が出来ていないこと、
躍進を支えてきたサーシャコーチと契約を解消したこと
世界ランキング1位のプレッシャーがあったこと
いくつもの伏線が彼女の本来のプレーを失わせてしまった。
5、大坂なおみ選手は次はどんな大会にでるの?
現在の予定では、3/6~行わるBNP・パリバマスターズに出場する予定です。
昨年優勝したこの大会で躍進を遂げていきました。
2連覇目指して頑張ってほしいですね。
