全仏オープンに衝撃が走りました。
これまで13度の全仏制覇してきたナダル選手を、準決勝でジョコビッチ選手が倒しました。
クレーキングを倒した戦略とはいったいどんなものでしょうか?
目次
衝撃!ナダル全仏オープン3度目の敗退!ナダルvsジョコビッチ スコア、スタッツ
スコアは3-6、6-3、7(7)-6(4)、6-2で、ジョコビッチ選手の勝利です。
下記スタッツです。
ノバク・ジョコビッチ |
|
ラファエル・ナダル |
---|
6 | エース | 6 |
---|---|---|
3 | ダブルフォルト | 8 |
65% | ファースト サーブ率 | 65% |
64% | ファースト サーブ得点率 | 59% |
55% | セカンドサーブ得点率 | 49% |
8/22
|
ブレイク ポイント
|
6/16
|
1 | タイブレイク勝利数 | 0 |
63 | リターンゲーム得点数 | 54 |
142 | ポイント | 124 |
22 | ゲーム獲得数 | 17 |
6 | 連続獲得ゲーム数 | 5 |
7 | 連続獲得ポイント数 | 9 |
79 | サービス ポイント率 | 70 |
13 | サービスゲーム獲得数 | 11 |
勝利したジョコビッチ選手が全ての項目で上まっています。
ここで気になる数字は、ナダル選手のダブルフォルトの数です。
1試合に8本もダブルフォルトする選手はそう多くないです。単純計算で2ゲーム分落としています。
調べてみると、今大会サーブが不安定な試合が多いです。
ダブルフォルトの数で、1回戦5本、4回戦7本で、この試合で8本。
サーブが崩れやすいタイプではないですが、ラリーを短くするためにサーブの球威で攻撃しているのが増えた結果かもしれないです。
衝撃!ナダル全仏オープン3度目の敗退!ジョコビッチが勝った3つの戦略とは
この記事の最重要箇所です。
ジョコビッチ選手が勝利した3つの戦略とは、①バックの強打②ナダルのバック狙い③ネットプレー・ドロップショットです。
順番に解説していきます。
①バックの強打
ナダル選手の強力なスピンボールは、相手選手の力が入りづらいバックの高い打点で打たせることが多いです。
身体が伸びあがり、力が入りづらい状態での返球なので、相手選手も返すのが手一杯なります。
そこでジョコビッチ選手はナダル選手がバックに跳ね上がるボールを顔の高さで捉え、強打していきます。
ナダル選手は強打されたボールを浅く返してしまい、その結果ジョコビッチ選手が攻められる展開が多く生まれました。
「そんな戦略あるなら、ナダルとやるとき皆それやれば良いじゃん」と思ったあなた。
その通りです。
ですが、分かってても、5セットマッチでそのボールを打ち続ける身体の強さ、技術、メンタリティーが必要となります。
それが出来るのがジョコビッチだけだったということです。
②ナダルのバック狙い
前述したジョコビッチ選手のバックの強打でもそうですが、ナダル選手のバックを狙うパターンが多かったです。
フォアハンドに打つシーンもありますが、これはナダル選手のカウンターを抑え、どちらかというと攻略しやすいバックを狙ったのでしょう。
事実、ナダル選手がスライスを打つシーンがとても多く、バック側に走らされていることが良くわかります。
③ネットプレー・ドロップショット
強打やバック狙いだけでは、ナダル選手はポジションが下がり、そこから強力なスピンボールを打ってきます。
そこで、ジョコビッチ選手がネットに出て、ボレーをしたり、手前にポトっとと落とすドロップショットを使い的を絞らせません。
正直、カウンターを得意としているナダル選手相手に成功率はそこまで高くありません。
ですが、ナダル選手に「次は手前にドロップ、強打」と悩ますことで、反応を遅らせ、ショット精度に繋がっていきます。
衝撃!ナダル全仏オープン3度目の敗退!過去2度敗れたときは同じ展開?
さて、ナダル選手が全仏オープンで敗れたのは過去2回(+棄権1回)。
1つは雨上がりでボールが跳ねづらくなった際に、強打で押してくるロビン・ソダーリング選手。
もう1つは膝のケガにより調子を落としていたときのN・ジョコビッチ選手との対戦です。
どちらも武器であるスピンボールとフットワークを潰して、ナダル選手から勝利をもぎ取りました。
衝撃!ナダル全仏オープン3度目の敗退!ジョコビッチが勝った戦略まとめ
全仏オープン衝撃のニュース、ナダル選手の敗退について、まとめてみました。
- スコアは3-6、6-3、7(7)-6(4)、6-2でジョコビッチの勝利
- ナダルのダブルフォルト8本、サーブが不安定な全仏だった
- ジョコビッチの戦略 ・バックの強打・ナダルのバック狙い・ネットプレー、ドロップショット で的を絞らせない
- 全仏の過去2回敗退は同様のパターン
男子シングルス決勝は、N・ジョコビッチ選手vsS・チチパス選手です。
6/13(日)開始となりますので、注目してください。