テニスコーチをしていると、怪我をしている人を多くみます。
様々場所がありますが、特に手首や肘にサポーターをしている人が多く、その痛みでテニスから離れてしまう人もいます。
テニスをもっと上手になってプレー楽しんでもらいたいと思い仕事をしているのに、痛みが原因でテニスを辞めなくていけないのは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
痛みが原因でテニスを辞めない、辞めさせないためにも、基本的な考え方をお伝えいたします。
少しでも参考になれば幸いです。
もちろん病院に行くことが大切です。
目次
同じ痛いでも『怪我』と『故障』は違う
そもそもですが、痛みが出る理由は大きく分けて2つに分かれます。
それは怪我と故障です。
怪我とは、突発的な事故のこと。
例えば、
・イレギュラーのボールが体に当たってしまった。
・足を踏ん張った際に捻ってしまった。
など、どれだけ準備をしていても不可抗力の痛みです。
故障は逆に、なるべくしてなっている痛みのことです。
例えば
・無理な打ち方を続けていて、手首、肘が痛くなる
・ラケットやストリングがずっと使用していて、ボールが飛ばない状態で無理に打っている
ことなど、準備していれば回避出来る痛みです。
テニスの手首や肘の痛みはフォームが原因、著者の過去
上記で怪我と故障について書きましたが、テニススクールの手首や肘に痛みが出ている人のほとんどが、故障だと思っています。
コーチが分かっていれば防げたのではないかと、常々思っています。
というのも、私も以前担当していたスクール生を、手首や肘の痛みが原因でテニスから離れてしまった人がいました。
その時はしょうがないかなと思い、諦めていた部分もありました。
しかし、当時の上司から「故障でテニスを辞めさせるのはテニスコーチの恥だ」と言われ、自分がもっと上手く教えられていたらこんなことにならなかったと深く反省しました。
それからはスクール生の痛みに対して、とても過敏に反応するようになり、「手首が痛いのかな?」「腰が痛いのかな?」と常にスクール生の状態を考えるようになりました。
ただスクール生が腕を抱えていたから、「肘、痛いんですか?」と私が聞くと、「いや、痒いだけ」と勇み足であることもあります。
手首、肘の痛み、コーチに聞いてみよう。聞き方3つのコツ
さて、手首や肘が慢性的に痛い人は、まずはコーチと相談してみてください。
聞かれたコーチがきちんと説明出来るかは、質問の仕方も大事になります。
質問の仕方には3つのコツがあります。
手首や肘の痛みが出ている箇所をピンポイントに聞く
手首や肘が痛いと言っても、手首のどの部分か肘のどの部分が痛いかで原因が変わってきます。
例えば手首でも、親指側、小指側かで変わってきますし、手の甲側なのか手の平側なのかでも変わってきます。
正確な情報がわかれば、コーチの想像もつきやすいです。
手首や肘が痛いのは、どのショットを打ったときか
次は、どのショットを打つときに痛みが出るか
フォアハンドストロークなのかバックハンドストロークなのかでも違うし、ボレーとサーブでも違います。
特に相手からボールを跳ね返すショットとサーブは、状況も関係していくので、さらに細かい情報があると助かります。
逆にサーブであれば、自分から始められる唯一のショットですので、原因が分かれば、軽減する策も提示しやすいです。
手首や肘が痛いのは、10点中何点か
最後はそれがどれくらい痛いかです。
私は、「10点がめちゃくちゃ痛いとして何点くらいですか」という聞き方をします。
これにより、今の現状とその痛みに対する処置のスピードを決定いたします。
特に痛みがひどい場合は、早急に解決しないといけないので、フォームの大幅な変化を求めたりします。
手首・肘に痛みが出るのは、テニスコーチが原因であること、まとめ
・怪我は不可抗力、故障は準備不足
・スクール生の手首や肘の痛みは故障が多い
・故障はフォームが原因
・手首や肘が痛い時にはコーチに相談。
・相談する時は、具体的に、どのショットで、どのくらい、を説明する
もしかしたら担当コーチが、すぐに回答出来ないかもしれません。
 
でも、自分で調べたり先輩コーチに聞いたりと、結果的に解決する道を探してくれます。
 
ぜひ手首や肘の痛みにならない、痛みが軽減することを願います。