インプレッション

[インプレ] 2019 BLADE(ブレード)シリーズ紹介記事


2019年8月に発売されたウイルソンのBLADEシリーズ。

テクノロジーの進化でBLADEであってBLADEでない新しいBLADE V7.0は、今までBLADEシリーズを使ってこなかった人もぜひ注目してもらいたいラケットです。

以下、解説していきます。

#BLADERの覚醒 2019 BLADE V7.0の特徴

SNSなどで話題作りをするWilsonが新しいコンセプトとして、紹介した『#BLADERの覚醒』。

巷で黒塗りのラケットで試し打ちをされて、改良に改良を重ねたようです。

Wilsonの担当者はどのラケットの後継か、口に出すことはなかったですが、コンセプト名でバレバレだったのも、記憶に新しいですw

フレームの特殊な形状 X-LOOP

しなりとひねりの復元力をパワーに変換するBLADEが、7代目にして大きく覚醒し登場します。
従来のモデルがFEEL FLEX Powered by CARBON MAPPINGにより、しなりが増幅されつつ、面安定性が高まります。その結果、パワー、コントロール、フィーリングが覚醒しました。さらに縦しなりが増幅することで、パラレルスウィング(横振り)だけではなく、バーティカルスウィング(縦振り)の際の回転量(スピン性能)をも覚醒させたモデルになりました。定番の98sq.inch、104sq.inchモデルに加え、100sq.inchも加わり、多くのプレーヤーをBALDERへと導くニューモデルが誕生しました。 引用 Wilson 公式HP

BLADEシリーズの特徴として、X-LOOPというフレーム形状にあります。

X-LOOPとは、フレーム断面図の外側と内側の形が異なること(ねじれている)です。

スロート部は『内側が四角・外側が丸形』、フェイス下部は『内側が丸形、外側が四角』の形状を取っています。

通常のラケットは、フレームは丸形(ラウンド形状)か四角(ボックス形状)となっていることが多いです。

このねじれによって、ラケットとボールが接触した際にフレームのしなりを強調しています。

しなることにより、よりボールに対してパワーや飛びを与えてくれます。

面安定としなりを向上させるFEEL FLEX CARBON MAPPING

フレーム素材であるカーボンの素材は同じだが、今までと編み方を変えました。

これにより、しなりを強くしながら、面を安定させることに成功しました。

バランスポイントを0.5mm下げる

BLADE98シリーズのバランスポイントが0.5mm下がり、トップライトのラケットになりました。

BLADEシリーズは重さの割に、若干トップヘビー(イーブン)バランスになっていたため、これにより、操作性が格段に上がりました。

私が、各BLADEを試打したときに、『あれBLADEってこんなに振りやすかったっけ』と違和感を感じたのはこのためです。

今まで使いづらかったラケットがかなり使いやすくなりました。

触った感触、グリップ上部の変更、振動吸収性の向上

他の部分としては、NEW BLADEの特徴である、フレームのコーティングが変更しています。

以前のものより、さらっとした感触となっています。私の勝手なイメージは黒板です。

またグリップ部分とスロート部分のつなぎ目がなだらかな坂になっています。

こちらは、ダブルバックハンドの選手からの要望で、『左手(非利き手)の人差し指がスロート部分にぶつかる』ことから、このように改良いたしました。

なだらかな坂を作ることで、握りやすくなりました。

私は違和感を感じましたが、慣れたら持ちやすくなりそうです。

最後に、カーボンの素材は変更していませんが、バサルトファイバーという素材の量を増やしました。

バサルトファイバーは振動吸収性が高い素材です。

これによりクリアな打球感になります。

私も以前のカンカンした打球感とは異なり、正直「これ本当にブレードか?」とびっくりしました。

BLADE V7.0シリーズ スペック全種

今回のBLADEは全部で6機種。

BLADE100L

 

定価(税抜き) 32,000円
フェイスサイズ 100inch
重さ 285g
バランス 33.03cm
ラケット長さ 27inch
フレーム厚 22mm
ストリングスパターン 16×19
グリップサイズ G1〜G2

BLADE104

定価(税抜き) 32,000円
フェイスサイズ 104inch
重さ 290g
バランス 32.5cm
ラケット長さ 27.5inch
フレーム厚 22mm
ストリングスパターン 16×19
グリップサイズ G1〜G2

BLADE SW104 Autograph CV

定価(税抜き) 36,000円
フェイスサイズ 104inch
重さ 306g
バランス 33.0cm
ラケット長さ 28inch
フレーム厚 22mm
ストリングスパターン 18×19
グリップサイズ G2〜G3

BLADE 98 16×19

定価(税抜き) 33,000円
フェイスサイズ 98inch
重さ 305g
バランス 32.0cm
ラケット長さ 27inch
フレーム厚 21mm
ストリングスパターン 16×19
グリップサイズ G2〜G3

BLADE 98 18×20

定価(税抜き) 33,000円
フェイスサイズ 98inch
重さ 305g
バランス 32.0cm
ラケット長さ 27inch
フレーム厚 21mm
ストリングスパターン 18×20
グリップサイズ G2〜G3

BLADE 98S

定価(税抜き) 33,000円
フェイスサイズ 98inch
重さ 295g
バランス 32.5cm
ラケット長さ 27inch
フレーム厚 21mm
ストリングスパターン 18×16
グリップサイズ G2〜G3

以上です。

2019BLADE V7.0 まとめ記事

試し打ちをした感触としては、新しいBLADEは以前のBLADEより、幅広い世代に使いやすいラケットに進化していました。

テクノロジーによる、ボールの飛び、スピンのかかり具合、面の安定性の向上。

プレーヤー目線の使いやすい細かい変化。

歴代最高女子テニス選手であるセリーナ・ウィリアムズや若手の筆頭選手であるチチパス選手など、最も多くの使用する選手が多いのがBLADEシリーズが人気の証拠です。

ぜひ新しいBLADEは人気の1本となりますので、チェックしてみてください。