試合解説

マイアミオープン 女子シングルス2回戦 大坂なおみ vs J・ウイックマイヤー

マイアミオープンが開催しました。

先日のBNPパリバオープン同様、グランドスラムに次ぐグレードの高い大会です。

ここでの活躍が、大坂選手がランキング1位を維持出来るか大切な大会です。

BNPパリバオープンでは、4回戦で敗れてしまい、どう修正を加えてきたのか?

注目の第2回戦です。

マイアミオープン 女子シングルス2回戦 大坂なおみ vs J・ウイックマイヤー試合内容

第1セット 6-0 大坂選手の圧倒

完全に相手を圧倒しています。

サーブ、ストローク、リターン

ウイックマイヤー選手にミスが連発。

それもそのはず。

大坂選手のボールが深い、速い、重いでしょう。

特にフォアハンドストロークは逆クロス、順クロス共にコースもスピードも良く、ウイックマイヤー選手が反応してもアウトを連発してしまいます。

第2セット 6-7(3-7) ウイックマイヤー選手がリスクを背負って攻撃的なプレー

ウイックマイヤー選手のプレーが変わりました。

第1セットを圧倒されたからか、サーブ、リターンで強打していきます。

ウイックマイヤー選手が最初のゲームをキープした後の大坂選手のサービスゲーム。

いきなりブレイクポイントを握られます。

なんとかキープに成功しますが、その後の大坂選手のサービスゲーム、ゲームカウント1-2でも、ブレイクポイントを握られます。

ここもサーブで乗り越えますが、第1セットとは流れが変わって来ています。

しかしこれが世界ランキング1位。

ゲームカウント2-2、ウイックマイヤー選手のサービスゲーム。

見事ブレイクに成功します。

そのゲームは、相手に攻められて40-15の大事なポイント。

ここでウイックマイヤー選手に痛恨のミスが出ます。

ウイックマイヤー選手がバックハンドをクロスに打球し、大坂選手が何とか返したが、ウイックマイヤー選手がネットに詰めてドライブボレー、それが無情にもネットに。

ここで流れが変わり、大坂選手が立て続けにポイントをとり、ブレイクに成功。

しかし、ゲームカウント3-2 大坂選手サーブでブレイクされてしまいます。

このゲーム、ウイックマイヤー選手のバックハンドのカウンターが決まります。

15-30、15-40の2つのポイントで、大坂選手がウイックマイヤー選手のバックハンドを狙う。

ウイックマイヤー選手は苦しいながらもダウンザラインに見事なカウンター。

大坂選手は1歩も動けず見送ります。

その後はお互いキープを続けて、タイブレークに突入します。

ここで大坂選手に不運が。

カウント3-3 大坂選手サーブ。

相手を左右に走らせて、裏をかいたフォアハンドクロスのアプローチ。

何とかラケットに当てたウイックマイヤー選手。

スマッシュの態勢を作ってスイングをするが、まさかの空振り。

ウイックマイヤー選手のボールが絶妙な高さで飛んで来てしまいました。

その後、チャンスを活かすべく怒涛の攻撃を仕掛けるウイックマイヤー選手。

見事、タイブレークを取り、セットカウント1-1とします。

第3セット 6-1 冷静さを取り戻した大坂選手、サーブで圧倒

気持ちを切り替えた大坂選手、このセットは淡々とポイントを重ねていきます。

大坂選手の1stサーブが入れば77%の確率でポイントを獲得。

サービスエースもこのセットだけで8本。

サーブの調子を戻したからか、リターンゲームを落ち着いてウイックマイヤー選手を攻め続けた結果、2回ブレイクに成功。

ファイナルセットは6-1でフィニッシュです。

課題はメンタル、それに伴うサーブの確率

大坂選手の武器の1つサーブ。

これがどれだけ入るか、またどれだけサーブでポイントが取れるかで変わってきます。

プロ選手に限らずアマチュアでも、とても強い人が、サーブが入らなくて、ストロークやボレーの他のショットが崩れてしまうのは珍しくありません。

メンタルを強化し、常に一定のサーブを打ち続けることが課題となりそうです。

3回戦は?第27シード、シェ・シューウェイ選手

メンタルを落ち着かせ、いかに冷静に戦い続けるか。

今年の全豪オープン3回戦でも戦い、勝利しています。

インタビューで大坂選手は、

『あの試合(全豪オープン)の彼女(シュウェイ)は予測不可能だった。どこからでもウィナーを取っていた。彼女は何でもやれるようだった。どんなことが起こるか分からないから、彼女との試合はとてもタフ』テニス365引用

3回戦の結果はいかに。