試合解説

ドバイ・デューティー・フリーテニス選手権 2回戦 錦織圭vsH・ホルカシュ

男子テニスツアー、ドバイ・デューティフリー・テニス選手権シングルス2回戦が行われました。

第1シードの錦織圭選手は、世界ランキング77位のH・ホルカシュ選手と対戦し、敗れました。

2回戦での敗退。

一体何があったのでしょうか?

1回戦で危惧していたことが現実になってしまいました。

1、ドバイ・デューティー・フリーテニス選手権 2回戦 錦織圭vsH・ホルカシュ 錦織圭が負けてしまった理由

それは、セット終盤でキープ出来なかったからです。

1stセットも2ndセットも、サービングフォーザセットを迎えます。

しかし、このゲームをブレイクされてしまい、 1stセットは奪われてしまい、 2ndセットはもつれてしまいます。

大事なゲームをキープしきれていれば勝てた試合でした。

言うは易し行うは難し。

テニス経験者なら誰もが分かるところですが、

錦織選手がトップに行くためには必要不可欠なことです。

2、ドバイ・デューティー・フリーテニス選手権 2回戦 錦織圭vsH・ホルカシュ 各セット詳細

セット毎の詳細を解説していきます。ここに錦織選手が勝ち上がっていく鍵が見つかりました。

2、1 第1セット 5-7

相手のサーブが強力でリターンゲームはなかなかブレイクできません。

ですが、サービスゲームのラリー戦はホルカシュ選手を圧倒します。

ホルカシュ選手の時折見せるカウンターにも、錦織選手は冷静に対応していきます。

『リターンが当たってきたらブレイクできる』と思った、4-4 ホルカシュ選手のサービスゲーム。

錦織選手のリターンが深く入り、ホルカシュ選手がなかなか攻めれない。

焦ったホルカシュ選手がミスを連発。

ついにブレイク。

5-4 錦織選手のサービスゲーム。

このままの流れなら、このゲームをキープ出来るだろうと安心してましたが…

ホルカシュ選手も勝負をかけます。

錦織選手の2ndサーブには積極的にコートの中に入って、早いタイミングで攻撃していきます。

そのあとはベースラインの後方で、ミスしないように強打していきます。

焦ってしまったのか、ミスでポイント先行出来ません。

30-30の大事なポイントで、まさかのダブルフォルト。

30-40のセカンドサーブを強打されてしまいますが、なんとかラリー戦に持ち込みましたが、最後は甘くなったボールをフォアハンドで強打されて、このゲームをブレイクされてしまいます。

その後もミスが続いてしまい、このセットを落としてしまいます。

2、2 第2セット 7-5

落ち着きを取り戻した錦織選手は本来の力を発揮し、ゲームカウント5-2 錦織選手のサービングフォーザセット。

ここまで2回ブレイクしていました。

しかしここでもキープしきれません。

40-30で攻めてチャンスボールになりました。

フォアハンドでアタックと思ったそのとき、錦織選手得意のドロップショット。

なんとネットにかかります…

ここでポルカシュ選手が再び息を吹き返して、なんとこのゲームをブレイク!

その後、自身のサービスゲームをキープし、再び錦織選手のサービングフォーザセット。

まさかまさかの再びブレイク。

ゲームカウント5-5 ポルカシュ選手のサービスゲーム。

錦織選手はなんとかこのゲームをブレイクし、次の自身のサービスゲームをキープし、セットを取り返します。

2、3 ファイナルセット  2-6

このセットは一方的でした。

ポルカシュ選手がサーブとストロークで怒涛のように攻めて、そのボールがコートに収まっていきます。

錦織選手もなんとか持ちこたえようとしますが、2回ブレイクされてゲームセットです。

3、ドバイ・デューティー・フリーテニス選手権 2回戦 錦織圭vsH・ホルカシュを観て、錦織圭選手の課題とは

1回戦のB・ペール戦でもそうでした。

錦織圭選手は強い。それは間違いないです。

ですが、対戦相手から『この試合もしかしたらなんとかなる』と思われています。

それは、ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手のように圧倒的にキープする力がないからです。

ランキング下位の選手は上位の選手と対戦する際はに挑戦する気持ちで臨みます。

『失うものは何もない』『負けてもともと』という精神で挑んできた際に、

『やっぱり錦織選手は強すぎるわー』と思われるか、

『これもしかすると何とかなるかも』と思われるのでは、ゲームの展開が全く変わります。

先日の全豪オープンテニス2019で、1回戦、2回戦、4回戦とフルセットを戦いました。

いずれも格下の選手相手です。

『これもしかすると何とかなるかも』と思われてしまうと、相手の攻撃性、積極性は増してきます。

事実、この試合も1stセット・2ndセットとファイナルセットの展開は全く異なるものでした。

錦織選手がどこか痛めているのでなければ、相手のメンタルが変わった分かりやすい試合です。(メディカルタイムアウトを取っていないので、おそらくけがはしていない)

4、錦織圭選手の次の大会は出場はいつ?どんな大会?

次の大会出場予定は、3/7(木)~BNPパリバ・オープンです。

この大会グランドスラムに次ぐグレードの高い、マスターズ大会です。

錦織圭選手の活躍を期待しています。

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