2020年4月緊急事態宣言中、各テニススクールが休業を余儀なくされた際に、YouTubeに多数動画がアップされました。
テニス技術に関わること、テニススクールのこと、テニスコーチのこと。
その中で、スクールに来れない子供たちやテニスをやったことのない子供たちに、気軽にテニスを楽しんでもらうための動画がアップされていました。
それが『テニピン』です。
近年、小学校の体育でも注目されています。
あのフェデラー選手や錦織圭選手もイベントで体験し、その楽しさを伝えています。
そんなテニピンについて解説していきます。
『テニピンって何?』という基本的な所から、
『テニピンでどうやってやるの?』
『テニピンをするとどんな良いことがあるの?』
という疑問にお答えし、テニピンをぜひ体験してほしいと思います。
それでは解説していきます。
目次
テニピンとは?テニピン作った人は?
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まずはテニピンについて解説します。
テニピン
テニピンという言葉は『テニス』と『ピンポン』を合わせたものです。
テニピン考案者
小学校教諭の今井茂樹さんが考案されました。
テニス経験者の今井先生が、テニスの素晴らしさを子供たちに伝えるため、誰でも簡単に楽しめるようにテニピンを作り、小学校の体育で広めていきました。
テニピンで必要なもの、ラケット・ボール・コートは?
前述で既に書かれていますが、
ラケット → 段ボールなどで作成、もしくテニピン用ラケット
ボール → スポンジボール
コート → バドミントンコート(縦の長さ13.4m × 横の長さ6.1m)
バドミントンコートは、テニスコートの1/2強といったところです。
ネットはテニス用のミニネットを使用したり、コーンを立ててネットに見立ててもOKです。
テニピンのやり方は?
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基本的には、テニスと同じです。
テニスとの違いは以下3点です。
・2バウンドまで打球OK
・サーブは1バウンドしてから打球
・ダブルスは全員打球の4回ラリーが繋がってから、ポイントを数える
です。
テニピンはどんな良いことがあるの?
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運動に必要な7つのコーディネーション能力が鍛えられます。
それは、定位、変換、連結、反応、識別、リズム、バランスです。
特にテニスは、ラケットの操作、ボールとの距離感、相手との駆け引きなど、さまざまなことに対応しなければなりません。
運動に不馴れな人に難しいと感じてしまいます。
テニピンであれば、手のひらと全く同じ感覚でプレーが出来るので、ハードルがぐっと下がるので、テニスの楽しさを感じやすいです。
テニピンから学ぶテニスが上手くなる3つの理由
私が考えるテニスが上手くなる3つの理由としては、
『ラケット感覚が身に付く』
『ボール感覚が身に付く』
『ゲーム感覚が身に付く』
ことです。
1つずつ解説します。
『ラケット感覚が身に付く』
前述した通り、テニスはラケットの操作をして、ボールを打ちあいます。
そのためには、『ラケットの長さ』『ラケットの重さ』『ラケット面の向き』などを感覚的に理解することが大前提です。
その第1歩として、手と同じ感覚でプレーできるテニピンは、『ラケットの長さが手と同じ』、『ラケットの重さは手のひらサイズの段ボールほど』、『ラケット面の向きは手と同じ』です。
ラケット操作の第一歩として有効です。
『ボール感覚が身に付く』
次はボール感覚です。
ここでのポイントは、ラケット操作が簡単なことから、『ボールに集中出来ること』と『2バウンドで打球出来る』『ボールの飛ばし具合が調整しやすい』ことです。
特に2バウンドで打球出来ることは、圧倒的にボール感覚が身につきます。
その理由は、1バウンドの位置から2バウンドの位置をを頭の中でイメージすることで、『ボールがどれぐらい弾み、進むか』を理解することに繋がるからです。
また2バウンドするまで待てば、相手が打ってから自分が打つまでたっぷりとした時間が使えます。
運動に不慣れな子どもにとって、まずはゆっくりラリーやゲームを楽しめることは、ボール感覚が身につく大事な要素です。
『ゲーム感覚が身に付く』
最後にゲーム感覚です。
これはゆっくりなテンポでラリーが続いてくれば、狙う余裕が生まれ、相手とラリーの中で駆け引きが始まります。
もっと端のほうを狙うか、それともコート奥深くに打つか、また同じコースに2回打つか、など、子供たちが自ら考えることで、より早くゲーム感覚が身についていきます。
これはテニスに限らず、どんなスポーツでも大事なことです。
テニピンとは?体育で注目の新ゲーム!ラケット・ボール・やり方
テニピンについて、解説していきました。
テニピンとは、手の平にスポンジ、もしくダンボールで作ったラケットでスポンジボールをバドミントンコートで打ち合うテニス型の競技
テニピン考案者は小学校の先生、今井氏
テニピンに必要な道具は、
・ラケット→スポンジや段ボールで作る
・ボール→スポンジ
・コート→バドミントンコート(テニスコートの1/2強のサイズ)
・ネット→テニスのキッズネットかコーンを立てて代用
テニスとのルールの違い
・2バウンドOK
・サーブは1バウンドで打球
・ダブルスは4人が1回ずつ打ち返したところからゲームスタート
テニピンをすれば、スポーツに必要な7つのコーディネーション能力が身につく
テニピンはテニスの上達もする
・ラケット感覚
・ボール感覚
・ゲーム感覚
が身につく。
テニスを気軽に楽しむツールとして、ぜひテニピンお勧めです。
興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
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