戦術・戦略

テニス試合に勝つ戦略②相手を動かす シングルス上級者3つの戦術

試合に勝つための具体的な5つの戦略の2つ目、相手を動かす、ことについて書いていきます。

おススメ!テニスの具体的5つの戦略!知るだけで試合の勝率が上がる!?

相手を動かすためには、相手のいないところに打つことが必要ですが、初級者と上級者では、考え方が違ってきます。

まずは、上級者が知っている3つの戦略をお伝えしていきます。

この記事は、初級から中級に向けて練習している人、どうしても試合で勝てない人にオススメです。

テニス試合に勝つ戦略②相手を動かす(1)クロスラリーをコントロールする

まずは、クロスラリーの精度を高めることです。

特に多くの選手がフォアハンドを得意とし、バックハンドを苦手としています。

だから、試合ではバックハンドのクロスラリーになることが多いです。

バックハンドのクロスラリーを打ち合い、ミスを誘うことはもちろんですが、相手をいかにクロスラリーで走らせるか。

深く打ったり、ショートクロスを打ったりとして、相手を崩していきます。

これは戦略①ラリーを繋げることも含まれています。

テニス試合に勝つ戦略②相手を動かす(2)クロスからストレートに打つ時のポイント ダウンザラインの難易度は高い

クロスに打って相手を走らせたあと、オープンコートが広くなっています。

その際、クロスに打つ→クロスに返ってくる→ストレートに打つことが、攻めの基本パターンです。

ただ、それがどれだけ難しいことか上級者はよく分かっています。

難しいポイントは3つあります。

1つめは、ネットが高いこと。

ネットの中央は0.914m、シングルスポールを立てたネットは1.07m。

その差0.16mということは、16cmです。

テニスボールの直径が約7cmだから、ボール2個分以上の差があります。

ネットが高いため、クロスに打つ打球と同じ高さになったら、間違いなくネットにかかってしまいます。

2つめは、距離が短いこと。

クロスに対して、ストレートの距離は短いので、ここも1つと同様にクロスに打つ打球と同じ強さで打ってしまうとアウトしてしまいます。

3つめは、サイドアウトがあること。

相手からのクロスのボールをストレートに打つことをダウンザラインと言います。

ダウンザラインの難しいところは、少しでも打点が遅れると外側に逸れてしまい、サイドアウトすることです。

またちょっと甘くなり内側にボールが入ると、カウンターでクロスに打たれて走らされてしまいます。

まとめると、高く打ってネットにかからないようにして、強さをコントロールしてアウトしないようにして、打点をピンポイントで合わせてサイドアウトしないようにする。

これが、ストレートに打つ時に気を付けるポイントです。

余談、ベイビーステップのエーちゃんも武器にするダウンザライン

リアルテニスを描いたテニス漫画ベイビーステップの主人公のエーちゃんも、45巻でクロスラリーからストレートに打つダウンザラインを武器にします。

エーちゃんの武器はコントロール。

球威がないので、武器を探し求めていたエーちゃんにようやく自分の強みを活かせるコントロールショットに出会います。

何で44巻までそれが出てこなかったからのか。

それは、どんなテニス選手もその難しさを知っているから、武器といって自信を持つまでには相当な年月が必要で、しかも試合で追いつめられた状況だからこそ見つけたからです。

テニス試合に勝つ戦略②相手を動かす(3)ネットプレーに出る時は、一撃で決める

ストローク戦からチャンスを作ってボレーに出る。

プロだとフェデラー選手や錦織選手はその展開を使うことが多いです。

上級者がシングルスでボレーをする際に気を付けることは、一撃で決めることです。

ボレーに出てきて、ハイボレーなら強打、ローボレーやハーフボレーはドロップボレーやアングルボレーを打ちます。

なぜか?

それはシングルスはコートが広いため、ネットに出てラリーが続くと、相手のストローカーからカウンターショットを食らってしまうからです

それこそネットプレーに出てきたフェデラー選手を、ナダル選手が驚異的なフットワークとスピン量でパッシングショットでポイントを取っています。

だから、ネットに出てくるなら一撃で決めることが基本です。

ミスが増えてはいけませんが、ネットプレーに出て、相手が簡単に打ちやすいところに打っては結局ポイントを失ってしまいます。

テニス試合に勝つ戦略②相手を動かす シングルス上級者3つの戦術まとめ

テニス試合に勝つ戦略②相手を動かす シングルス

(1)クロスラリーをコントロールする

(2)クロスラリーからストレートに展開

(3)ネットプレーは一撃で決める

正直、当たり前の戦術です。

当たり前の戦術だからこそ、どんなプレーヤーもその質が高く、上級者として試合の勝率が高いのです。

この基本を焦らず地道に質を高めた後、他のパターンも練習していくと、上級者同士のラリー展開はもっと激しくなってきます。

ぜひ意識して練習してみてください。

テニス試合に勝つ戦略①ラリーを繋げる!5つのコツでミスを減らす!