今回の記事はテニススクールの収支の事実について、お伝えしていきます。
読者の皆様のお近くのテニススクールでも、多く起こっていることなので、
『スクールが突然潰れてしまい、テニスをする環境がなくなってしまう』
ことがないように、今の事実を知ってもらいたいと思います。
またテニスコーチをしている人は、突然職場がなくなってしまうかもしれません。
潰れてしまわないように、私たちテニスコーチがやるべきこと、スクール生に協力してもらいたいことをお伝えいたします。
ぜひ参考にしてもらいたいです。
グループレッスンで上達するためには周りのスクール生がどんな人かも重要
目次
1、テニススクールの売上はスクール生の会費であるということ
テニススクールの売上、スクール生の会費収入です。
一般クラスは週1回、時間は80〜90分で月会費10,000円〜15,000円。
小学生クラスは週1回、時間は50分〜80分で月会費7,000円〜10,000円。
1クラスの定員が6名〜18名。
都心部と郊外では定員が同じでも、参加人数が違います。
また平日の午前中とナイター、土日では土日の方が人数が多くなりやすいです。
コート面数が多く、クラスの設定数が多いと売上はもちろん上がって来ます。
他の売上は、
ラケットやストリング、シューズ、ウェアなど物の販売。
あとは特別レッスンやパーティなどの単発のイベントものや、スクールで行われる大会、お泊りのレッスン、レンタルコートなどが挙げられます。
2、テニススクールの支出は、施設費、人件費、水道光熱費、駐車場代、管理費
テニススクールの支出は家賃などの施設費が一番です。
自前で建てているテニススクールの会社は少なく、大抵オーナーが土地や建物を持っていて、お借りしているケースがほとんどです。
また自前で建てると、初期投資がとんでもなくかかります。
3面のインドアテニススクール作るなら、2億~3億はかかります。
だから、初期投資を抑えるためにもすでに出来ている建物にテニススクールを作る。
ショッピングモールや大型施設に作ることで、初期投資を抑えます。
他には人件費。コーチやフロント、清掃業者など。
施設維持費。コート、ボール、カゴ、ネットなどなど。
水や電気など光熱費や駐車場代など、かなり支出があります。
3、テニススクールの利益は出ているのか?
出ていない会社が多いです。私の会社も毎年右肩下がりで減り続けています。
もっと言うと、スクールを縮小したり、潰れてしまう会社も少なくありません。
上記した売り上げがどんどん下がり、人件費を含めた支出はどんどん上がっています。
最近、大坂なおみ選手の活躍がありましたが、
ラグビー・卓球・バドミントン・バレーなどが色んなスポーツが人気になっていきました。
少しずつテニススクールではなくて、他のスポーツもやらせてみよう、やってみようと思うようになったのも理由の一つです。
4、今後テニススクールはどうなってしまうのか?
このままでは、もっと多くのテニススクールがなくなっていきます。
少なくともうちの会社の経営を見ているとそう感じます。
その理由は2つあります。
1つは、今は、テニスに詳しい人がたくさんいます。
先日、70歳代男性のスクール生に、
「どうしてテニススクールに通おうと思ったんですか?」と聞くと、
「Youtubeで打ち方を見て、自分の打ち方を変えようと思って」とのこと。
その人が見た動画は、私もよく見る動画でした。
Youtubeやネットで知った情報を試しに来る。
これから、テニスコーチよりも詳しい情報を持った人はいくらでも出てきます。
そういったスクール生に対して、テニスコーチがどんな対応をしていくのかがとても大切で、「あの人はわかっていない」と切り捨てた瞬間に、終わりです。
だからこれからのテニスコーチは、
「テニスを教える人」から「テニスを一緒に考えてくれる人」になる柔軟性が必要になります。
ベテランのテニスコーチがこういう考えを持つことが難しいのが1つです。
2つ目は、初心者を教えることの難しさです。
運動習慣がなくて、運動不足が解消したいという理由で、テニスを始める人は多いです。
今まで運動していなかった人は、テニスコーチにとってびっくりする人も多いです。
それは、
「それでは○○さん、このボールを1バウンドで打ってみましょう」とコーチが言ってボールを出すと、
ノーバウンドで打つ人もいます。
わざとではなく、素です。
そういった人を上手にするのも、テニスコーチの力量です。
運動が苦手な人たちにテニスを教えるコーチが少ないです。
事実、以前の私もそうでした。
その時にはコーチ歴が8年ほどありましたが、自分の指導に過信して、お客様を上達させるスピードが非常に遅かったです。
今は元上司から色々なことを教わり、
少しずつ理屈が分かるようになり、上達のスピードも少しは早く出来るようになりました。
テニスコーチの多くは学ぶ場が少ないことや、頭が固くなってしまう人が多いのが2つ目の理由です。
だからこそ、このブログで、もっと多くのテニススクール生が増えることを願い、
理論や情報を発信していきます。
今後も読んでいただけると幸いです。
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