ストロークの苦手な方、特に初級者、初中級者に多い形をこの記事では取り上げていきます。
大抵その人の打ち方を見たときに、「あぁたぶんコーチに嘘を教わっちゃったんだろうな」と思っています。
今日レッスン担当した方も「私、フォアハンドが苦手なんです」と仰っていた女性がいます。
その方は初心者クラスですが、私の見立てでは、
「そりゃ上手く打てないよ、上手く打てない打ち方しているんだもん」という形でした。
その人に対して思ったこと、またこういう風な打ち方をすれば、コントロール出来るというポイントを3つご紹介いたします。
ストロークが苦手という方、ストロークで安定感が欲しい方、初級クラスから中級クラスに上がるためのヒントが欲しい方、ぜひご覧ください。
目次
ストローク指導で下手になる3つの嘘①『ラケットを立てて引きましょう』
まずはラケットのセットする位置です。この時、ラケットを高く引いてはいけません。
ラケットを引く動作の事をテイクバックといいますが、テイクバックで高く引いてしまうとどうなるか…
ラケットとボールとの距離が長くなり、ラケットにミートすることが難しくなります。
ではどうするか。
ラケットをセットするときは、おへそに高さにセットするのです。
イメージは伊達公子選手です。
おへその高さにラケットをセットし、おへその高さでボールを打ちます。
そうすれば、ラケットの真ん中にボールを当てることは難しくありません。
ではなぜ、コーチはラケットを高くセットするように言うのか?
その理由は、高くセットしたところから、ラケットを下げて上げる、回すようなスイングをすれば、スイング幅が長くなり、パワーが出やすいからです。
しかし、初心者にはパワーよりコントロールのほうがお悩みの方が多いです。
「私、うまくラリーが続かなくて」という人は聞いたことありますが、
「私、相手からエースが取れるストロークが打てなくて」と言われたことは15年間で1度もありません。
まずは、ラケットのセットする位置をおへその高さにセットすることをお勧めします。
ストローク指導で下手になる3つの嘘②『横向きで準備しましょう』
これはスクールでは一般的な指導かもしれませんが、これも嘘です。
あるプロの選手は言いました。
『最初から横向きを作ったら、ボールとの距離感がつかみづらくなり、自分から打ちづらくなるだけ』
本日の女性の方も横向きで、ボールとの距離感が合わなくてとても打ちづらそうにしていました。
正面向きとは言いませんが、「横向き」という言葉は使いません。
踏み込み方と身体のターンをすれば、それで充分です。
一度横向かずに、そのまま前に足を踏み込んでストロークを打ってみてください。
案外うまく行くことが多いです。
ではなぜ、コーチは横向きを作るように言うのか?
その理由は、昔は薄いグリップで横向きのまま打球していたからです。
横向きで打球していた時代は、ボールが飛ばすのが大変でした。
それをラケットとストリングの進化によって、簡単に飛ばすことが出来るようになり、
徐々にスピンをかけてボールを飛ばさないようにしていきます。
なので、昔の名残をそのまま使い令和元年でも使い続けているのです。
※コンチネンタルグリップで打球している方は横向きを作ってください。
ストローク指導で下手になる3つの嘘③『ラケットの先端を走らせましょう』
『ラケットを加速させる』『先端を走らせる』なんとカッコいい響きでしょうか。
分かる人にわかるのでしょうが、私にはよくわかりません。
手首の使い方の話だと思いますが、初心者やストロークが苦手な人はやらないことをお勧めいたします。
それは、手首を使うとラケットの面が不安定になり、面の向きがあっちこっちしやすいからです。
大抵そういう人は、フィニッシュの位置がバラバラでコントロールが効きません。
初心者は手首の形を決めて、腕を動かしてください。
手首は固定して使いましょう。
なぜコーチがそれを言うのか。前述した通り、何となく・かっこよいから使っているだけです。
特に初心者の内にそんな打ち方をするとフォームを崩しかねません。
ストローク指導で下手になる3つの嘘まとめ
・ラケットを立てて引く
・横向きを作る
・ラケットの先端を走らせる
言われたことある方は注意してください。