プレーしているときに『打った時になぜか面がぶれちゃうんだよな』とお悩みの人も多いです。
打ち方が大切ですが、いくら教わっても面がぶれるし安定しない。
そんな方は、もしかしたらグリップテープが原因かもしれません。
「いやいや、現役テニスコーチさん。グリップテープが変えるぐらいで力が入りやすくなったら苦労しないよ」
「それならコーチ達も教えてくれるでしょ」
と、思った方。
お恥ずかしい話ですが、テニス歴もコーチ歴も長い私がここ1ヶ月、グリップを変えただけで、ラケット面が安定するようになったのです。
「えっ、どういうこと?なんでコーチ歴長い人でもそんなことあるの」と思うかもしれませんが、そうなんです。
今回の記事は力が入りづらい方はもちろん、『グリップってそんな違いがあるの?』という初心者向けの記事になります。
グリップテープの基礎知識と力が入りづらい方へのお勧め対策法がありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
グリップテープが変われば力が入る!?グリップテープ基礎知識、種類
まずはグリップテープの基礎知識についてです。
スクールに1年ぐらい通われている方でも、ご存知ないことあります。
大きく分けてグリップテープは、リプレイスメントグリップとオーバーグリップに分かれます。
リプレイスメントグリップ
『元グリ』という方もいます。
価格は1,000~2,000円程度です。
通常プレーヤーが使用しているグリップ部分は、3層構造です。
それは①芯②リプレイスメントグリップ③オーバーグリップです。
芯の部分は、一般プレーヤーに変更することは難しいです(少なくとも私の周りで変更している人は知りません)。
芯の上から巻く、リプレイスメントグリップを巻く人もテニスプレーヤー全体の1割いるかどうかだと思います。
ラケットを購入したときにリプレイスメントグリップは巻かれている状態になっていますので、そもそも知らない人も多いです。
リプレイスメントグリップの種類は大きく分けて2つあります。
レザーグリップ
価格は高めの2,000円前後が多いです。
革を素材として作られています。
固い感触で重さも多少あります。
その昔、ウッドラケットの時代に備えられていて、レザーグリップを好む方もいます。
今はラケット購入する際にリプレイスメントグリップがレザーではないので、レザーグリップにしたい人は巻き換えが必須となります。
合成樹脂グリップ
価格は1,500円前後です。
ラケット購入する際に最初から装備されています。
柔らかい素材でクッション性に優れているため、老若男女問わず使用しやすいです。
オーバーグリップ
3層構造の3つめとなるオーバーグリップについてです。
オーバーグリップの価格は300~400円程度です。
ラケット購入時には巻いていないので、必ずオーバーグリップを巻く必要があります。
一般的にグリップテープと言えば、オーバーグリップを差します。
グリップテープが変われば力が入る!?オーバーグリップ違い3つのポイント!
オーバーグリップについてより詳しく解説します。
各メーカー、リプレイスメントグリップの種類はレザーと合成樹脂の1つずつがほとんどですが、オーバーグリップは数多くの種類を出しています。
それもそのはず、オーバーグリップは巻き換え頻度も高く、試合に出る人は試合毎、毎日巻き換える人もいます。
そんなオーバーグリップは、メーカーもこだわっていて、選手達は決まったグリップを使うことがほとんどです。
ここからはそんなオーバーグリップの3つの違いについて解説します。
素材のタイプ
オーバーグリップの素材は大きく分けて2つあります。
それが『ウェットタイプ』と『ドライタイプ』です。
そのままウェットタイプは湿っているか、ドライタイプは乾いています。
だいたい各メーカーの種類も、選手が使用している率も、ウェットタイプが全体の80%、ドライタイプが20%といったところでしょう。
違いは、手に汗をかきやすいかです。
手に汗をかきやすいと、すぐにグリップが滑ってしまいます。
そのため、グリップが乾いているドライタイプを使うと滑りにくくなりやすいです。
厚さ
次は厚さです。
オーバーグリップの厚みがどれくらいで感触が変わってきます。
厚みは0.5mm~0.6mmが一般的です。
「たった0.1mmで変わるって大げさすぎるだろ」と思う方。
これが変わるんですよ。
持った感触が薄いと固く感じ、暑いと柔らかく感じます。
また薄いと耐久性が弱く、厚いと耐久性が強いです。
吸着力、耐久性
最後は吸着力と耐久性についてです。
正直これは使ってみないと分からない部分ですので、購入前に気になる方は各グリップのレビューをご覧ください。
同じタイプ、同じ厚さでもやっぱり各メーカー違いがあります。
あのメーカーはすぐボロボロになり、このメーカーは長持ちするなんてこともざらです。
なので合わないグリップは商品やメーカーを変えてみるのも良いです。
グリップテープが変われば力が入る!?力が入りづらい方、お勧め対応策2選!
グリップテープの基礎知識を身に付けたところで、力が入りづらいかたにお勧め対応策をお伝えいたします。
力が入りづらい=手のサイズとグリップが合っていない、です。
だから手のサイズに合うように、薄くするか厚くしてあげましょう。
①薄くする方法
これは、『薄いグリップテープを使うか』、『グリップテープを薄く巻く』か、です。
前述した通り、グリップテープの厚みは0.5mm~0.6mmが一般です。
0.5mmを試してください。
ちなみにYONEXから販売されている0.4mmの極薄グリップなんかもありました。
『グリップテープを薄く巻く方法』は、グリップテープを引っ張りながら、重ねる部分を少なくします。
これで従来のグリップでも薄めに巻くことが出来ます。
②厚くする方法
この方法もいくつかありますが、代表的なのは、オーバーグリップを2枚巻くことです。
私の知り合いのコーチは、グリップサイズは通常の2なのに、オーバーグリップを8枚巻いている人もいました。
誰もが???でした。
他にはリプレイスメントグリップの上、または下にテーピングを巻いて、厚くするなどです。
また、厚くする専用の商品も販売しています。
グリップテープが変われば力が入る!?種類の基礎知識とお勧め対応策!まとめ
今回はグリップについての基礎知識と力が入りづらい人のお勧め対応策について、解説しました。
グリップ基礎知識
グリップ部分は3層構造
芯→リプレイスメントグリップ→オーバーグリップ
リプレイスメントグリップはレザーグリップと合成樹脂の2種類
オーバーグリップ
素材 ウエットとドライ
厚さ 0.5mm~0.6mmが一般的
吸着力・耐久性 ピタッとするやつ、すぐボロボロになるやつなどもある
力が入りづらい人の対応策
薄くする→薄めのオーバーグリップを選ぶか、オーバーグリップを薄く巻くか
厚くする→オーバーグリップを2枚巻く、リプレイスメントグリップの上下にテーピングを巻く、サイズアップの専用商品も販売している
以上です。
ぜひお試しください。