日頃レッスンをしていて、中級者・上級者に思うことがあります。
「あっ、このショットって上級者も上手く打てないんだな」
「意外にこのショットの使いどころって知らないんだな」
結論から言うと、このショットとはロブです。
『ロブ?そんなショット誰でも打てるじゃん、ただ上に上げるだけでしょ』
『ロブなんかより、もっと速くボールを打つコツとかを教えてよ』
という思っているあなた!
ロブを笑うものは、ロブに泣きます!
今回の記事は、『ロブの基本的な考え方』、『ロブの打ち方・ポイント』、『試合でこういう時に使えば勝てる確率が上がる』の3つをお伝えします。
日々レッスンをしていて、『この人上手いなぁ、試合でも強いだろうなぁ』と思うお客様は、ロブの基本的な考え方、精度、使いどころが分かっている人です。
ぜひ今回の記事でロブを上手に取り入れて、勝てなかった相手に勝てるようチャレンジしてください。
目次
【中級者必見!】知れば勝てる!ロブをやれば勝率アップ間違いなし!基本的な考え方
【超重要】ロブの基本的な考え方
まずはロブの基本的な考え方について、お伝えしていきます。
結論から伝えると、『ロブはスマッシュを打たれても良い』ということ。
『はぁ、ロブ打って、スマッシュ打たれたら、ポイント失うじゃん』
と思った方、本当にそうですか?胸に手を当てて思い出してみてください。
ロブが上げられた際に必ずスマッシュを決めていましたか?
ロブを打った際に必ずスマッシュを打たれたら決められていましたか?
答えは言わなくても分かります。
つまり、スマッシュを打たれたからといって、ポイントを失うわけではないということです。
ロブを打つ際の5つの目標
『スマッシュで必ず決められないと言っても、決められるときもあるじゃん。やっぱりその考えじゃ勝てなくない』
と言う方もいると思いますので、ロブを打つ際の5つの目標について解説していきます。
結論から言うと、
①相手に打たせる
②自分の態勢を整える
③相手が下がりながら処理させる
④陣形を崩す
⑤ポイントを取る
です。
どれも大切ですが、ロブを攻撃的に使うときは
③相手が下がりながら処理させる、
ことがとても大事な所です。
この理由は、どんな時にロブを使うかということにも関わってくるので、試合での使いどころのパートで解説していきます。
【中級者必見!】知れば勝てる!ロブをやれば勝率アップ間違いなし!打ち方・ポイント
次はロブの打ち方について解説していきます。
まずはロブは3つの回転の種類があります。
それは、スライスロブとフラットロブ、そしてトップスピンロブです。
この3つの種類と上記の目標を組み合わせることが大切です。
スライスロブの打ち方ポイント
逆回転を掛けて打つロブです。
目標は①相手に打たせる~④陣形を崩す、ことです。
フラット、スピンに比べて、滞空時間も長く、ボールを高く上げやすいです。
またバウンド後は失速することが多いのて、スライスロブで(相手のミスを除いて)ポイントを取ることは難しいです。
打ち方としては、
上向きのスライス面を作ること、ラケットの入射角は水平~斜め下からボールに向かっていきます。
また、スイングの強さは回転量と比例するので、スイングスピードやスイング幅も調整しやすいのも特徴です。
フラットロブの打ち方
無回転のロブです。
目標は②自分の態勢を整える~④相手の陣形を崩す、です。
打ち方としては、
真っすぐの面を作ります。ラケットの入射角は斜め下です。
回転がないため、ボールの高さのコントロールと飛びの調整はタッチセンスがとても大切です。
スイング幅は小さくやスイングスピードはゆっくり打つことが基本となります。
トップスピンロブ
順回転のロブです。
目標は④相手陣形を崩す~⑤ポイントを取る、です。
打ち方としては、トップスピンのラケット面を作り、身体の軸を後傾にし、スイング下から上を強調して打つことです。
他の2つより、打ってからボールが落ちてくるので、スイング幅は大きめ、スイングスピードも速くし、高さと強さの調整を行います。
上手く打てるとポイントを奪うことが出来る攻撃てなショットとなります。
【中級者必見!】知れば勝てる!ロブをやれば勝率アップ間違いなし!試合での使いどころ
さて、最後は試合での使いどころについて、解説していきます。
使う場面は大きく分けて2つです。
①自分のミスを減らすとき
②ペースを変化させたいとき
です。
①自分のミスを減らすとき
これについては想像出来るのではないでしょうか。
相手の強いボールや走らされるボールに対して、普通に打つだけではミスしたり、次で決められてしまいます。
そこでロブを使って、【目標①自分のミスを減らし②自分の態勢を整えること】で、ラリーで挽回するチャンスを伺います。
また相手がネットプレーに来ているときでもロブを使えば、自分のミスを減らし、相手に1球でも多く打たせることがしやすいです。
②ペースを変化させたいとき
ポイントが先行出来ない、ゲームがなかなか取れない時の戦略の1つとして考えてほしいです。
ロブを使うことで、ラリーのテンポがとてもゆっくりになります。
そうすると今までのテンポと変わって、打ち方に変化が出たり、相手がより多く考える時間が生まれます。
1ポイント1ポイントが長くなり、相手がしびれを切らして難しいショットを打ってくるかもしれません。
相手のミスが増えてくると、今までの流れがガラッと変わってくる可能性はあります。
ちなみに実際、私も試合中やられて、危ない展開に持って行かれ負けたことも少なくありません。
【中級者必見!】知れば勝てる!ロブをやれば勝率アップ間違いなし!やっちゃダメなロブの5つの特徴
さて、ここまでロブの基本的な情報や打ち方、有用性は説明しました。
でも最初にお伝えした通り、
「あっ、上級者も上手く打てないんだな」
「意外に使いどころって知らないんだな」
と思うことは多いので、ロブをやっちゃダメなパターン5つの特徴を解説します。
①スライス・フラットロブでエースのポイントを取ろうとする
②余裕のある時のトップスピンロブ
③相手のポジションを見ない
④ネットに近づきながら打つ
⑤ロブを打つかどうか直前まで悩んでいる
です。
これは後日別記事で解説したいと思います。※7/6書きました↓
【中級者必見!】知れば勝てる!ロブをやれば勝率アップ間違いなし!まとめ
ロブについて解説していきました。
まとめると、
- ロブの基本的な考え方 スマッシュ打たれてもOK!下げさせて打たせれば充分
- ロブの打ち方 スライス・フラット・トップスピン
- ロブの試合での使い方 自分のミスを減らしたいか、ペースを変えたい時
- やっちゃダメなロブの使い方 エースを取ろうとする、余裕があるのにトップスピンロブ、相手のポジションを見ない、ネットに近づきながら打つ、ロブを打つか直前まで悩んでいる
です。
最後にこの記事を書いた理由を書きます。
中級者の中で、勝つためにより良いボールを打たなきゃいけないと思い込んでいる人がいます。
もちろん良いショットは必要ですが、そうじゃなくても勝てる近道があります。
それは今回紹介したロブです。
ロブを使うことで、自分のミスを減らし、ペースを変えることが出来ます。
そのあとにまた、自分が普段使うショットが打つと、相手はテンポの違うショットにタイミングを合わせなきゃいけないです。
変化球に対して、ストレートが活きる瞬間です。
読者の方には少しでも勝てるヒントになれば、幸いです。