この投稿をInstagramで見る
アプローチの中でも今回はスライスショットについて、打ち方と特徴を紹介していきます。
短いボールをどう攻撃し、ネットプレーで得点を取れるかは試合においてとても大事です。
『アプローチ出てもポイントが取れない』
『前に行くよりストロークに下がったほうが良い』
そんなことを思っている人に、ぜひ読んでもらいたいです。
この記事でアプローチからポイントを取るためのコツや考え方を紹介していきます。
では本題に行きましょう。
目次
【ダブルス】アプローチショットのコツ!基本的な考え方
まずは、基本的な考え方を伝えたいと思います。
アプローチはその名の通り、『ネットに近づくためのショット』です。
アプローチショットだけで決まることもありますが、そのケースの方がまれです。
ということは、アプローチショット→ネットプレーが必ず入ることを覚えておいてください。
特にダブルスにおいては、前衛の横を抜かない限りは、返球されることがほとんどです。
一回目のボレーでどうやってポイントを奪うか、ポイントは奪えなくても相手を崩せるかが鍵になります。
そしてアプローチも基本のストローク同様、スピンとスライスがあります。
タイトルの通り、今回はスライスについて紹介していきます。
【ダブルス】アプローチショットのコツ!スライスの特徴
さて、打ち方の前に特徴を伝えます。
メリット・デメリットを理解した上でスライスショットを効果的に使える場面を探っていきましょう。
スライスアプローチショットのメリット2つ
それは、
・ミスが少なく、相手コートに入れやすい
・相手の打点が低くなる
です。
どちらも大事なメリットです。
ミスが少なくなる理由は、
『上に向かって打ちやすい』
『逆回転を掛けるので遅いボール打ちやすい』
からです。
短いボールを追いかけて、遠かったり、低かったりするボールをスピンで打とうとすると、ミスしてしまうケースもあります。
それは身体のバランスが取れなかったり、低いボールをネットにかけてしまうケースです。
相手に打たせる前に失敗したら元も子もないので、そのミスを少なくするためスライスを使うことがメリットになります。
2つ目の理由『相手の打点が低くなる』ことは、相手のネットミスが増えるということです。
相手もネットミスを嫌がり、ネットの高い所を通そうとします。
すると、アプローチ側の1回目のボレーが高い打点で攻撃がしやすいので、ポイントを奪いやすくなります。
スライスアプローチショットのデメリットはただ1つ
『そんな良いところがあるなら、何でスライスアプローチでポイントが取れないんだ』
と言う方、デメリットについても解説します。
それは、
・スピードが遅い
事です。
何となく想像つきましたよね。
遅いボールになれば、相手に余裕が生まれ、厳しいコースに打たれます。
低い打点で打たせたとしても、相手に余裕があれば、
トップスピンで足元を狙ったり、ロブで崩してきたり、結果的に攻撃されてしまうことも少なくないです。
結果的に苦しい状況でボレーを打つことになり、ミスや甘いボールになってしまいます。
これが、スライスアプローチショットのデメリットです。
【ダブルス】アプローチショットのコツ!スライスの打ち方
次は打ち方について解説します。
ここでスピードもあり、滑ってくるようなスライスアプローチショットが打てれば、メリットを受けることが出来ます。
レベル別に解説しますので、初級者、中級者、上級者は1つずつレベルアップできるように練習しましょう。
【初級者向け】基本的なポイント
まずはグリップ・ラケット面についてです。
グリップは、ボレーと同じくコンチネンタルグリップがおススメです。
グリップが厚くても打てますが、イースタングリップまでにしましょう。
厚くなると、サイドスピンがかかりやすく、ボールが斜め上に持ち上がり、浮きやすくなってしまうので、あまりお勧めしないです。
次はラケット面です。
上向きでセットし、ネットに近づく勢いを利用し、ほぼ水平に当てていきます。
まずは短いボールに対して、逆回転が少しでもかかってボールが飛べば合格です。
【中級者向け】速く打つコツ
スピードを出すためにはいかに速く大きく振るかです。
その為にもしっかりテイクバックするようにしましょう。
ポイントは、テイクバックの際に脇と肘を空けて、ラケットを高めにセットします。
スイングする際は、フォアと両手バックは空けた脇を絞るように、片手バックは両腕を払うように腕を動かします。
大きく動かすことがとても大切です。
速く動かすためには、出来れば下半身のタメがあると良いですね。
一瞬でも下半身をタメて、『シュパ』っと打てると良いです。
【上級者向け】さらなるレベルアップちょっとしたコツ
最後は上級者向けのコツです。2つあります。
それは、
・身体を開かないようにすること
・遠い打点からラケットが一番加速するところで当てること
です。
身体が開いてしまうと、どうしてもボールの内側下を触りやすく、サイドスピンでボールが浮きやすくなってしまいます。
身体を開かないように、下半身はキャリオカステップがおススメです。
キャリオカステップとは、後ろ足を前足の後ろを通してステップするやり方です。
もう一つは、遠い打点でラケットが一番加速するところで当てることです。
身体に近いと遠心力が小さくなり、スイングスピードも遅くなってしまいます。
大きな円で動かせられるように、遠い打点から、ボールの真後ろから少し外側を当てるようにすると良いです。
そうすると逆回転を掛けつつ、当たりの厚いボール、スイングスピードが速いショットで、勢いもあり滑るようなスライスアプローチショットが打てるようになります。
【ダブルス】アプローチショットのコツ!スライスを打つ際に3つの気を付けること
『上手にスライスが打てるのに、なぜポイントが取れないのだろう』と思っている方に、ぜひこのポイントを理解すれば、必ずポイントが取れます。
スライスを打つ際に気を付ける3つのことについて紹介します。
それが、
・ポーチボレーに気を付ける
・相手の対応の仕方
・決めに行き過ぎない
事です。
順番に解説します。
ポーチボレーに気を付ける
前述したようにスライスアプローチショットのデメリットはボールが遅いことです。
また逆回転はバウンドすれば低く滑ってきますが、浮いている間は変化の少ないボールです。
その為、前衛がポーチに飛び込んでくることも多いです。
前衛のプレッシャーを回避するためには、ストレートに打ったり、トップスピンを混ぜることが大事です。
相手の対応の仕方
相手のショットもほとんど決まっています。
割合は下記です。
40% トップスピンで沈めてくる
25% スライスで沈めてくる
25% ロブで前衛の頭上を抜きに来る
10% 強打
これを見ると、90%が緩いボールで返球してくるということです。
沈めてくるボールは、身体のバランスを整えて、しっかり最後まで返球に集中すること。
ロブに対しては、スプリットステップから斜め後ろに走る準備があるかどうか。
もしくは前衛にポジションを少し下がってもらうのもありです。
たったこれだけで、90%は対応出来ることになるので、1回目のボレーの精度は格段に上がります。
決めに行き過ぎない
前述のように相手の打球は90%が緩いボールで、65%が緩く沈んでくるボールです。
そうすると、ボレーする際に余裕があり、どうしてもドロップショットや詰めて決めに行こうとします。
その結果、ドロップを相手に取られてしまったり、強打でミスして自滅してしまうことは非常に多いです。
ちなみに、なぜ相手に取られてしまうかというと、もちろん相手もそのパターンを知ってて警戒しているからです。
焦って決めるよりも、安全かつ効果的な1回目のボレーが打てるかは大切です。
【ダブルス】アプローチショットのコツ!スライスの打ち方と特徴紹介まとめ
ダブルスにおけるアプローチショット、さらにその中でもスライスアプローチについて解説しました。
まとめると、
- アプローチショットの基本的な考え方 その名の通り、ネットに近づくショット。アプローチショット→ボレーを打つことが前提です。
- スライスアプローチの特徴 メリットはミスが少なく、相手に低い打点で打たせやすい。デメリットはボールが遅い。
- スライスアプローチの打ち方 初級→ボレーの打ち方で走りながら水平に当てる 中級→テイクバックを大きくし、肩を支点にスイングする 上級→身体を開かないようにし、打点を遠い所からスイングが一番速いところで当てる
- スライスアプローチで気を付けること ポーチボレー、相手の対応の仕方、決めに行き過ぎない
かなりボリュームが多くなりましたが、スライスアプローチについて解説しました。
特に打ち方と気を付けることを覚えているだけでも、1回目のボレーの成功率が格段に上がると思います。
ちなみにタイトル通りダブルスについての解説ですので、シングルスはまたいつか解説したいと思います。