2021年9月、バボラから新しいストリングが発売されました。
それがRPMソフトです。
ゲージは125、130の2種類。
色はラディアントサンセットという明るい銅とオレンジが混ざった色です。
今回の記事は、現役テニスコーチがRPMソフトを使いましたので、インプレしていきます。
コンセプトも実際打った感じも『ポリのようなナイロンストリング』です。
では本編へ解説していきます。
目次
【インプレ】RPMソフト125 実際打ってみたどうだった?

まずは私の感想を書いていきます。
使用ラケット G360+ EXTREME MP
テンション 46
普段張っているストリング RPMパワー125
テンション 42ポンド
打球感・飛び
ポリエステルほど硬くないですが、ポリエステルに近い感触はあります。
いつものようにラケットを振っても、飛ばしすぎるということはありません。
ただ、ポリエステルの弾く感覚が少ないからか、ボールスピードは落ちたように感じます。
スピードは落ちますが、打球感の柔らかさを感じるので、ボールを掴む感覚は強いです。
その結果、苦しい時にボールを深く打ちやすかったです。
スピン
RPMパワーよりはスピンが少ないです。
打球したときの引っ掛かる感じがあまりありません。
ナイロンストリングの中だと、可もなく不可もなくです。
耐久性
そこまで激しくプレーしていないのに、約2週間で切れました。
RPMパワー125だと、1カ月半ほどで切れます。
切れる前は、塗装が剥げていく感じがあり、そろそろ切れるかなと前兆はありました。
ナイロンストリングの中では、普通~若干耐久性ありということでしょうか。
RPMソフト125 どんなガットなの?

ここからRPMソフトがどんなガットか解説していきます。
モノフィラメント
まずは構造です。
ナイロンストリングに珍しいモノフィラメント構造をしています。
モノフィラメントとは、1本の太い芯が『ドンッ!』てある単一構造ということです。

ナイロンストリングは、マルチフィラメントかモノマルチが多いです。
マルチフィラメントは、『小さい糸が集まって1本の糸』を作っています。

モノマルチは、『太い芯糸の周りに細い糸』が覆っています。

RPMソフトは、ナイロンストリングに珍しいモノフィラメント構造なので、ナイロンストリングの中でもポリエステルよりの硬さがあります。
アラミドパウダー
RPMソフトにはもう一つ大事な要素があります。
それはアラミドパウダーが使われていることです。
アラミド繊維というのは、ケブラーやトワロンと表現する会社もあります。
とても固い素材ですが、それを粉末状にして、ストリングにまぶしてあります。
ストリングの表面をアラミドパウダーでコーティングすることで、ナイロンストリングの柔らかさを保ちつつ、ストリングの耐久性・打球感の硬さを出しています。
RPMソフト125 おススメ対象者は誰?
中級~上級者の
・ポリエステルを使用していても切れない
・ポリエステルだとちょっと固く感じるが、ナイロンだと物足りない
人にお勧めです。
他にも、ジュニアでスイングスピードが上がってきている人が対象者です。
あと、冬の寒い時期はボールが飛ばなく、固い打球感になるので、夏はポリエステルだけど、冬場だけRPMソフトを使用するのもありです。
実際、私もポリエステル単体はきつくなってきたので、今回使用してみました。
【インプレ】RPMソフト125 ポリのようなナイロンガット!?まとめ

今回の記事【RPMソフト】についてまとめると、
〇ゲージは125と130。カラーはラディアントサンセット。ナイロンストリング
〇インプレ 打球感→ポリよりの固さ スピン→普通 耐久性→普通よりちょい上
〇製品情報 モノフィラメント→単一構造 アラミドパウダー→コーティングに固い素材
〇おススメ対象者 中級者~上級者 ストリングが切れない、ポリはしんどい人
正直、対象者は少ないと思いますが、ぜひお試しください!